お風呂に入るたび、湯船のお湯をゴクゴク飲んでいる我が子を見て「これ大丈夫なやつ…?」と焦ったことはありませんか。「やめて」と言っても本人は素知らぬ顔でまた口をつけるし、他のママ友はどうしてるのか気になったり。うちだけかなと思っていたんですが、調べてみるとわりとあるあるな悩みのようです。この記事では、どこまでなら気にしすぎなくていいのか、逆に本当に注意したいポイントはどこなのかを、我が家の実体験とあわせてまとめます。
2024年9月生まれの男の子を育てているlinoです。お風呂の水飲み事件は、1歳になったころから今まで、我が家でも何度も繰り返されてきました。「やめさせなきゃ」と気負いすぎず、私が実際にどう付き合ってきたかを正直にお話しします。
結論:一口二口なら気にしすぎなくてOK。注意したいのは「残り湯」

先に結論からお伝えすると、湯船のお湯を一口二口うっかり飲んでしまった程度なら、過度に心配しなくて大丈夫とされています。日本の家庭のお風呂は水道水を沸かしたものなので、少量口に入ったくらいで大きなトラブルになることはまれなようです。
ただし、まったく気にしなくていいわけではありません。本当に注意したいのは「入れたてのきれいなお湯」ではなく、「時間が経った残り湯」や「追い焚きした古いお湯」のほう。ここには雑菌が増えている可能性があり、公的機関もレジオネラ属菌への注意を呼びかけています(詳しくは後述します)。まずはざっくりとした早見表で、どこまでOKでどこから気をつけたいかを整理してみますね。
お風呂の水を飲んだときの早見表
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 入れたてのお湯を一口二口飲んだ | 基本的に心配しすぎなくてOKとされています |
| 湯船のお湯をゴクゴクまとまった量飲んだ | その日のうちは下痢・嘔吐がないか様子を見ればOKなことが多い |
| 時間が経った残り湯・追い焚きしたお湯を飲んだ | 衛生面に注意。頻繁なら湯船から遠ざける工夫を |
| 入浴剤入りの水を少量飲んだ | 少量なら大きな心配は不要とされることが多い |
| 入浴剤や洗剤そのものを誤って口にした | 量が多い・気になる症状があればすぐ医療機関へ |
あくまで一般的な目安なので、下痢や嘔吐が続く、ぐったりしているなど気になる様子があれば、自己判断せず早めにかかりつけに相談してくださいね。
わが家のリアル:ゴクゴク時代から「うがいして吐き出す」時代へ

息子がお風呂の水を飲み始めたのは、1歳になったころからでした。最初はちょっとお湯を口に含む程度だったのが、そのうち面白くなってしまったのか、湯船に顔を近づけてゴクゴク本格的に飲むように。正直、最盛期は「そんなに美味しいの…?」と心配になるレベルでした。
私も最初のうちは「やめてー」と毎回声をかけて止めていました。でも本人からしたら遊びの一環なので、遮られると普通に怒るんですよね。無理に取り上げると機嫌が悪くなるし、かといって放っておくのも気になるし、で、結局「ちょこちょこ気を引く」くらいの緩さで付き合うようになりました。それでも飲んじゃう日もある、というのが正直なところです。
そんな日々が続いていたのですが、最近になって変化がありました。ゴクゴク飲んでいたのが、いつのまにか口に含んで「うがい」をして、ぺっと吐き出すスタイルに変わってきたんです。飲むこと自体を楽しんでいたのが、口の中で水を動かす感覚そのものが面白くなってきたのかもしれません。毎日見ている変化なので気づきにくいのですが、振り返るとちゃんと成長しているんだなと感じた瞬間でした。
今でも油断すると口をつけようとする瞬間はあります。でも以前のように何口もゴクゴク続けることは減って、「うがい遊び」の延長になってきた感覚です。当時は「いつまでこれ続くんだろう」と半分あきらめのような気持ちで見ていたのですが、こうして少しずつ形が変わっていくのを見ると、放っておいても大丈夫な部分もあったんだなと今になって思います。
なぜ完全には防げないのか
「うちの対応が甘いのかな」と思う方もいるかもしれませんが、この時期の水遊び&水飲みは、月齢的にわりと自然な行動のひとつのようです。お風呂という開放的な空間で、目の前にたっぷりお湯があれば、口に運んでみたくなるのは好奇心が育っている証拠とも言えます。
加えて、この時期はまだ「これは飲み物、これは違う」という区別が発展途中。プールや洗面器のお湯でも同じことが起きるお子さんは多いようです。完全に禁止しようとすると、お風呂そのものを嫌がるようになってしまうこともあるので、「ゼロにする」より「頻度を減らす」くらいの目線で付き合うのが現実的だと感じています。
実際、我が家でも「今日は絶対に飲ませない」と気合を入れた日ほど、なぜかいつも以上にチャレンジしてきた気がします(笑)。力を入れすぎず、「まあ、また今日もやってるな」くらいの温度で見守るくらいのほうが、結果的にお互い疲れずに済んだように思います。
本当に気をつけたいポイント|残り湯・レジオネラ・入浴剤
「一口二口ならOK」とお伝えしましたが、まったく気にしなくていいわけではありません。ここからは、実際に注意したいポイントを整理しておきます。
残り湯・追い焚きのお湯は雑菌が増えやすい
入れたてのお湯と、家族が入り終わったあとの残り湯とでは、衛生状態がかなり違います。皮脂や汗、汚れが溶け込んだお湯は、時間が経つほど雑菌が増えやすい環境になるとされています。とくに追い焚き機能付きの浴槽(いわゆる循環式のお風呂)は、配管の中にお湯が長くとどまるぶん、日々のお手入れが大事になってきます。
レジオネラ属菌にも注意が必要
国立健康危機管理研究機構(JIHS)の情報によると、レジオネラ症は「レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(細かい水しぶき)を吸い込むこと」で感染するとされています。冷却塔や加湿器と並んで、循環式浴槽もエアロゾルの発生源のひとつに挙げられています。健康な大人が感染することはまれのようですが、抵抗力がまだ発達段階の乳幼児は注意が必要な対象とされています。
横浜市の案内でも、家庭でできる対策として「浴槽のお湯はできるだけ毎日入れ替える」「スポンジや洗剤で浴槽内部・お湯の吐出口を清掃する」「追い焚き配管は専用の洗浄剤で定期的にきれいにする」ことがすすめられています。難しいことをする必要はなく、いつもの掃除を少し丁寧にするくらいのイメージで大丈夫そうです。
我が家もこれを知ってから、追い焚き配管の洗浄剤を使う頻度を少し上げました。お湯を張ったまま洗浄剤を入れて放置するだけの手軽なものが多いので、掃除というより「ついで作業」に近い感覚です。子どもが水飲みしやすい時期は、こういう見えない部分のお手入れを少し意識してあげると安心材料になります。
入浴剤入りのお湯は「少量なら」大丈夫とされている
入浴剤を入れた日にうっかり飲んでしまうと、色や香りがついているぶんちょっとギョッとしますよね。日本浴用剤工業会の情報によると、入浴剤を溶かしたお湯を誤って飲んでしまっても、少量であれば身体への影響はほとんどないとされています。とはいえ商品そのもの(固形や粉末の入浴剤)を多量に誤飲した場合は話が別なので、水を飲ませて医療機関を受診する、というのが基本の対応のようです。
普段から入浴剤を子どもの手の届かない場所に保管しておくのはもちろん、入浴剤を入れた日は「今日は特に飲まないように」と少しだけ意識を強めておくと安心です。
気をつけたい対象の比較
| 対象 | リスクのポイント | 対策 |
|---|---|---|
| 残り湯・古いお湯 | 皮脂・汚れによる雑菌増殖 | できるだけ毎日入れ替える |
| 追い焚き配管 | 配管内にバイオフィルム(ぬめり)が発生しやすい | 専用洗浄剤で定期的に洗浄 |
| 循環式浴槽のエアロゾル | レジオネラ属菌を含む水しぶきの吸入 | 浴槽・吐出口の清掃、換水 |
| 入浴剤入りのお湯 | 少量なら大きな心配は不要とされる | 誤飲を前提に手の届かない場所で保管 |
飲ませないための現実的な小ワザ

「絶対にやめさせる」を目標にすると、正直しんどくなります。我が家がやっているのは、完全禁止ではなく「気を引いて頻度を減らす」くらいのゆるい対応です。
- 湯船に顔を近づけた瞬間に「ちょっとちょっと」と声をかけて気を逸らす
- お風呂用のおもちゃを渡して、両手をふさいでおく
- 「せーの、で顔洗おうか」など別の遊びに誘導する
- 湯船から少し距離のある位置に座らせて遊ばせる
- 「かんぱーい」など飲み物っぽくない声かけで、湯船=飲み物のイメージを薄める
おもちゃで両手と気持ちを占領しておくのは、地味に効果を感じています。わが家で使っているのは西松屋で買った安いおもちゃと、こどもちゃれんじで届いたお風呂用のおもちゃ。特別なものではないですが、水を注いだり浮かべたりできるタイプは夢中になりやすく、湯船に直接口をつける回数が自然と減った気がします。高いものを買わなくても、手元にあるもので十分でした。
とはいえ、これだけ工夫しても飲んじゃう日はあります。それくらいの前提でいたほうが、こちらの気持ちもラクだと感じています。「今日は3回でおさまった、まあいいか」くらいの緩いカウントで乗り切っている日も正直あります。
いつまで続く?成長とともに自然に落ち着く傾向
我が家の場合、1歳のころにピークだった水飲みが、1歳9〜10か月ごろになって「うがいして吐き出す」という形に自然と変わってきました。誰かに教わったわけでもなく、口の中の感覚が発達してきたことや、他の遊びに興味が広がってきたことが関係しているのかなと感じています。
個人差はあると思いますが、ずっと今のままゴクゴク飲み続けるわけではなさそうです。成長とともに自然と落ち着いていくケースは多いようなので、「いつまで続くんだろう」と不安になりすぎなくても大丈夫だと思います。
よくある質問
Q. ほぼ毎日お風呂の水を飲んでしまいます。大丈夫でしょうか?
入れたてのお湯を少量口にする程度であれば、毎日のことでも過度に心配しすぎなくて大丈夫とされています。ただ、下痢や嘔吐など体調の変化が続くようであれば、その時点で一度かかりつけに相談すると安心です。我が家も毎日のように飲んでいた時期がありましたが、体調を崩したことはありませんでした。
Q. 残り湯を洗濯に使っているのですが、問題ありませんか?
残り湯を洗濯に使うこと自体は多くのご家庭で行われている一般的な習慣です。ただし、すすぎの工程では水道水を使う、残り湯をあまり長時間放置しないなど、いつもの使い方を続ければ特に神経質になる必要はなさそうです。気になる場合は、洗濯機の取扱説明書の案内も参考にしてみてください。
Q. 追い焚き配管の掃除はどれくらいの頻度でやればいいですか?
市販の配管洗浄剤には「月1〜2回程度」を目安にしているものが多いようです。商品パッケージに記載の頻度に沿って使うのが一番確実です。お風呂の水飲みが多いお子さんがいるご家庭では、少し頻度を上げて意識しておくとより安心だと思います。
Q. 入浴剤を入れた日に飲んでしまいました。どうすればいいですか?
少量であれば、身体への影響はほとんどないとされています。念のため、その後の体調(発疹・嘔吐・下痢など)に変化がないか様子を見てあげてください。もし気になる症状が出た場合や、大量に飲んでしまった・入浴剤そのものを口にしてしまった場合は、自己判断せず医療機関や中毒110番などに相談することをおすすめします。
Q. 完全にやめさせたいのですが、いい方法はありますか?
完全にゼロにするのはなかなか難しいというのが実感です。おもちゃで気を引く、声をかけて気を逸らす、湯船から少し距離を取って座らせるなど、頻度を減らす工夫を積み重ねるくらいが現実的だと思います。無理に禁止して入浴自体を嫌がるようになるより、ゆるく付き合いながら成長を待つほうが、結果的にラクなことが多い印象です。
Q. お風呂上がりに水分補給は必要ですか?
お風呂上がりは汗をかいて水分が失われやすいタイミングなので、麦茶や湯冷ましなどで水分補給をしてあげると安心です。湯船の水をたくさん飲んでいたとしても、それとは別に、お風呂上がりの水分補給は続けてあげるとよさそうです。
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この記事を書いた人
lino
2024年9月生まれの男の子を育てているlinoです。息子は今1歳9か月。1歳ごろから最近まで、お風呂のお湯を毎回ゴクゴク飲んでいて、「やめて」と言っても怒られるので、ちょこちょこ気を引きながらゆるく付き合ってきました。最近はうがいして吐き出すようになり、自然と落ち着いてきたところです。この記事は、その実体験と、国立健康危機管理研究機構(JIHS)や厚生労働省などの公開情報をもとに書いています。「うちだけ?」と検索した方の肩の力が少し抜けたら嬉しいです。
まとめ:一口二口はOK、気をつけたいのは「残り湯」

- 入れたてのお湯を一口二口飲む程度なら、過度に心配しすぎなくてOKとされています
- 本当に注意したいのは「残り湯」「追い焚き配管」「入浴剤の多量誤飲」。日々の換水・清掃で対策できます
- 完全に防ぐのは難しくても、成長とともに自然と落ち着いていくことが多いです。我が家もゴクゴク時代から、うがいして吐き出すスタイルに変わってきました
お風呂の水飲み、心配になる気持ちはすごくよくわかります。でも「絶対ダメ」と気負いすぎず、気をつけるべきポイントだけ押さえて、あとはゆるく見守るくらいでちょうどいいのかなと思います。今まさに「うちの子、めっちゃ飲むんだけど…」と検索している方の肩の力が、少しでも抜けたらうれしいです。
【参考資料】
・国立健康危機管理研究機構(JIHS)「レジオネラ症」 https://id-info.jihs.go.jp/infectious-diseases/legionellosis/index.html
・横浜市「家庭にひそむレジオネラ」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/sumai-kurashi/seikatsu/kaiteki/legionella/legikatei.html
・厚生労働省「レジオネラ症に関する報道発表・トピックス」 https://www.mhlw.go.jp/topics/2001/0109/tp0911-1.html
・日本浴用剤工業会「身体への影響について」 https://www.jbia.org/safety1.html

