2026年4月から、こどもちゃれんじの1・2歳向けコース「ぷち」を使っています。毎月、おもちゃと絵本が届くタイプの教材で、わが家は「知育プラス」と「読み聞かせプラス」というオプションもつけています。
検索すると「こどもちゃれんじは意味ない」という言葉も出てきます。始めるか迷っている人にとっては、気になるところだと思います。
この記事では、ベネッセ自身が何を目的にしているか、幼児期の教育について日本の研究で分かっていること、そしてわが家で半年使ってみたことから、こどもちゃれんじに期待していいことと、期待しすぎないほうがいいことを分けてまとめました。
期待していいのは「月齢に合うおもちゃと絵本が毎月届くこと」
調べてみて、そして半年使ってみて、こどもちゃれんじについてはこう考えています。
- 期待していいこと:その時期の子どもが興味を持ちやすいおもちゃと絵本が、毎月届くこと。親が自分で選んで買いに行く手間が減ること
- 期待しすぎないほうがいいこと:「頭が良くなる」「聞き分けが良くなる」といった、教材だけで子どもが変わるような効果
後者を期待しすぎないほうがいい理由は、ベネッセ自身がそれをうたっていないことと、研究で差が出ていたのが「教材」より「家での関わり方」だったことです。
こどもちゃれんじ ぷちで届くもの|わが家の場合
こどもちゃれんじ ぷちは、1・2歳向けのコースです。2026年度は2024年4月2日〜2025年4月1日生まれの子が対象で、2024年9月生まれの息子はここに入ります。始めたのは2026年4月、息子が1歳7ヶ月のときでした。
毎月届くのは、エデュトイ(知育おもちゃ)と絵本の2つが基本のセットです。わが家はそこに、オプションの知育プラスと読み聞かせプラスをつけています。

どんなものが届くのかは、資料請求をすると届く無料の体験見本で、実物を見て確かめられます。
かかっているお金は、月あたり約3,470円
わが家は1年分をまとめて払っています。2026年4月に払ったのは、こんな内訳でした。
| 内容 | 1年分 | 月あたり |
|---|---|---|
| こどもちゃれんじ ぷち(本体) | 28,520円 | 約2,380円 |
| 知育プラス(オプション) | 6,540円 | 545円 |
| 読み聞かせプラス(オプション) | 6,540円 | 545円 |
| 合計 | 41,600円 | 約3,470円 |
ベネッセの案内(2026年度10月号から入会の場合・税込)では、ぷちの受講費は毎月払いの場合で月2,990円、12ヶ月分一括払いの場合で1年29,520円(月あたり2,460円)です。わが家が払った28,520円が1,000円少ないのは、最初に届く号が特別価格だったからです。オプションは、会員なら1号あたり545円です。なお、毎月払いの場合は、2027年度(次のコース「ぽけっと」の4月号)から月3,380円になると案内されています。受講費は始める月号やキャンペーンで変わるので、お申込みの際には、最新情報を公式ホームページからご確認ください。
始めた理由は、絵本やおもちゃの足しになればいいなというくらいの気持ちでした。この金額で、成長の時期に合わせたおもちゃや読み物が毎月届くならいいかな、と思って決めました。
ベネッセ自身は「頭が良くなる」とは言っていない
まず、こどもちゃれんじを作っている側が何を目的にしているかを見てみました。
ベネッセがぷちのページで掲げているのは、「自分で考える力」「自分でやってみる心」「ことば・伝える力」「感性・表現力」を育てることです。会員アンケートの結果として紹介されているのも、「やる気や自信を育めた」「興味が広がった」「学ぶ楽しさを感じられた」という声でした。
「IQが上がる」「頭が良くなる」といった言い方は、ページの中に見当たりませんでした。作っている側が目指しているのは、興味を広げることや、やってみる気持ちを育てることです。「頭が良くなる教材」として期待するのは、そもそも作り手の想定とずれていることになります。
研究で差が出ていたのは「教材」より「家での関わり方」
こどもちゃれんじのような通信教育だけを取り出して、使った子と使わなかった子を比べた研究は、調べた範囲では見つかりませんでした。近いのは、幼児期の習いごとや塾、家庭での関わり方と、その後の言葉の力を比べた日本の研究です。
学習系の塾に通っていてもいなくても、語彙に差はなかった
お茶の水女子大学名誉教授の内田伸子さんは、日本・韓国・中国・ベトナム・モンゴルの3〜5歳児を対象に、幼児期の読み書きや語彙の力が、小学校での学力にどうつながるかを追跡しています。
2019年の日本教育心理学会のシンポジウムで紹介された結果では、ひらがなの読み書きの得点は、家庭の経済状況と関係がありませんでした。語彙の得点は所得と関係があったものの、受験塾や英語塾に通っている子と、ピアノやスイミング、体操教室などに通っている子の間に、語彙の差はなかったそうです。
同じシンポジウムでは、文字や計算を早くから教わった子よりも、子どもの興味や発達に合わせた保育を受けた子のほうが、読み書きや語彙の得点が高かったという結果も紹介されています。早く教え込むことが、そのまま後の力につながるわけではなさそうです。
語彙の差につながっていたのは、親の話しかけ方や絵本の時間
内田さんの研究で差が出ていたのは、家庭での関わり方のほうでした。子どもに考える余地を残して、理由を添えて話しかける「共有型しつけ」の家庭の子は語彙の得点が高く、禁止や命令で子どもを動かす「強制型しつけ」の家庭の子は低かった、という結果です。
小学校に入ってからの追跡でも、幼児期に絵本の体験が豊かで語彙が多かった子や、ブロックや工作などで指先をよく使っていた子のほうが、考える力を問うテストの得点が高かったそうです。内田さんが子育てのアドバイスとして挙げているのも、絵本の読み聞かせや、家族での団らん、親子の会話でした。
アメリカ小児科学会も「いちばんの先生は親」
海外では、アメリカ小児科学会(AAP)が2019年に、幼い子どものおもちゃの選び方についての報告を出しています。そこでは、「教育的」とうたうアプリやタブレットの多くは、実際にはそうではないとして、ABCや形を覚えるような力は学ぶ準備のほんの一部だと書かれています。
そのうえで、いいおもちゃは、子どもの発達に合っていて、新しいことを試したくなるもの。そして、絵本やボードゲームのように親子でやりとりしながら遊べるものがすすめられています。AAPが保護者向けにまとめたページでは、「子どもにとっていちばんの先生は、あなた(親)です」と書かれています。
教材は「親子の時間のきっかけ」と考えるとちょうどいい
日本の研究とアメリカ小児科学会の報告は、調べている対象は違いますが、向いている方向は同じです。子どもの力に差がつくのは、何を与えたかより、それを使ってどんな時間を過ごしたか。こどもちゃれんじで届く絵本やおもちゃも、それ自体が子どもを賢くするというより、親子で遊んだり読んだりする時間のきっかけになるもの、と考えるとしっくりきます。
そう考えると、毎月その時期に合ったきっかけが届くこと自体には、ちゃんと意味があります。ここが「意味ない」と言い切れない理由です。

わが家で半年使ってみて
届いたものは、ほとんど全部使っている
毎月、新しく届いたもので遊んでいます。ちょっとしたおもちゃでも、興味を持って遊びます。月によって遊ぶ回数の多い少ないはありますが、届いたのにほとんど使っていない、というものは今のところありません。
お風呂で遊べるおもちゃが届いた月もあって、いまもお風呂で使っています。音楽に合わせて体を動かすパートは、流れてきたら一緒に動く、くらいのゆるさで続いています。
読み物は、夜の読み聞かせに自分で持ってくる
いちばん出番が多いのは、絵本のような読み物です。夜の読み聞かせの時間になると、息子が自分で選んで持ってきます。こどもちゃれんじで届く小さな絵本は、息子のお気に入りのひとつです。
研究で語彙の差につながっていたのが絵本の体験や親子の会話だったことを思うと、こどもちゃれんじがいちばん役に立っているのは、たぶんこの時間です。
助かっているのは「自分で選んで買ってこなくていい」こと
親としていちばん助かっているのは、月に数千円で、おもちゃも絵本も自分で選んで買ってこなくていいことです。いまの息子に合うおもちゃは何か、どの絵本がいいか。調べて、お店に行くか通販で選んで、という手間がまるごと減りました。
9月に仕事に復帰して保育園が始まり、家で遊ぶ時間は短くなりました。それでも、届いたおもちゃや読み物は短い時間の中で使っていて、来年度も続けるつもりです。
「聞き分けが良くなった」とは感じていない
反対に、こどもちゃれんじを始めてから頭が良くなった、成長が早くなった、聞き分けが良くなった、と感じたことはありません。わが家はもともとそういう効果を期待して始めたわけではないので、がっかりもしていません。
ただ、もし「これで賢くなるはず」「イヤイヤが落ち着くはず」と思って始めていたら、イメージとは違ったと思います。こどもちゃれんじを「意味ない」と感じる人がいるとしたら、このずれが理由のひとつかもしれません。
比較表|期待していいこと・期待しすぎないほうがいいこと
| こどもちゃれんじに | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 期待していい | その時期に合うおもちゃと絵本が毎月届く | ベネッセの案内/わが家は届いたものをほぼ全部使っている |
| 期待していい | おもちゃや絵本を選んで買う手間が減る | わが家の実感 |
| 期待していい | 親子で読む・遊ぶ時間のきっかけが増える | 読み物を夜の読み聞かせに自分で持ってくる/研究で差が出たのは家での関わり方 |
| 期待しすぎないほうがいい | 教材だけで「頭が良くなる」 | ベネッセ自身がうたっていない/学習系の塾でも語彙に差はなかった(内田) |
| 期待しすぎないほうがいい | 聞き分けが良くなる・イヤイヤが落ち着く | ベネッセもうたっていない/わが家でも感じていない |
始めるか迷っている人へ

始めていいと思うとき
- いまの子どもに合うおもちゃや絵本を、選ぶ時間がない
- 何を選べばいいか分からず、月齢に合ったものを届けてほしい
- 毎月新しいものが届いて、一緒に遊んだり読んだりする時間を楽しみたい
いったん立ち止まってもいいと思うとき
- 「頭が良くなる」「早く文字を覚える」ことがいちばんの目的
- 家にすでにおもちゃや絵本が十分あって、選ぶのも楽しい
前者なら、研究を見るかぎり、教材より毎日の話しかけや絵本の時間のほうが効いてきそうです。後者なら、わざわざ届けてもらわなくても、家にあるもので同じ時間は作れます。
迷っているなら、先に資料請求をして、実物を見てから決める方法もあります。無料で、子どもの年齢に合った体験見本と案内資料が届きます(届く見本は時期によって変わります)。うちの子が食いつくかどうか、届いたもので試してみてから決められます。
始めてから「合わなかったら」が心配な場合も、こどもちゃれんじは最短2ヶ月から受講でき、退会はいつでもできます(退会したい号の前月5日までに電話で連絡)。入会金はかからず、送料も別にかかりません。
おもちゃのサブスクとは、届くものの役割が違う
わが家は育休中、家で遊ぶ時間が長くておもちゃがたくさん欲しかったので、おもちゃのサブスクも一緒に使っていました。サブスクは木のおもちゃなどを借りて、遊び終わったら返すしくみです。こどもちゃれんじはおもちゃと絵本が自分のものとして届き、手元に増えていきます。
家で遊ぶ時間が長くて、いろいろなおもちゃを試したいならサブスク。絵本も含めて、その時期に合うものを少しずつそろえたいならこどもちゃれんじ。わが家は、家で過ごす時間の長さで考えるのがいちばん分かりやすかったです。
よくある質問(FAQ)
Q1. こどもちゃれんじは意味ないって本当ですか?
「頭が良くなる」ことを期待しているなら、期待どおりにはならないかもしれません。ただ、ベネッセ自身もそれはうたっていません。月齢に合うおもちゃと絵本が毎月届き、親子で遊ぶ・読む時間のきっかけになる、という点では意味があると考えています。わが家は届いたものをほとんど全部使っています。
Q2. こどもちゃれんじで頭が良くなりますか?
教材だけで頭が良くなる、という根拠は見つかりませんでした。通信教育そのものを比べた研究ではありませんが、幼児期の塾や習いごとを調べた日本の研究では、受験塾や英語塾に通っている子と、ほかの習いごとをしている子の間で語彙の差はなく、差につながっていたのは親の話しかけ方や絵本の時間でした。教材は、その時間を作るきっかけとして使うのが合っていると思います。
Q3. 料金はいくらですか?
ベネッセの案内(2026年度10月号から入会の場合・税込)では、ぷちは毎月払いの場合で月2,990円、12ヶ月分一括払いの場合で1年29,520円(月あたり2,460円)です。毎月払いの場合は、2027年度(「ぽけっと」4月号)から月3,380円になる予定です。わが家は2026年4月に1年分をまとめて28,520円(最初の号が特別価格)で払い、オプションの知育プラスと読み聞かせプラス(各6,540円)を足して、月あたり約3,470円です。お申込みの際には、最新情報を公式ホームページからご確認ください。
Q4. 知育プラスや読み聞かせプラスは必要ですか?
なくても本体だけで毎月おもちゃと読み物は届きます。わが家は「絵本やおもちゃの足しに」という目的だったので、両方つけています。どちらも会員なら1号あたり545円です。届いた読み物は、夜の読み聞かせに息子が自分で持ってくるくらい使っています。
Q5. 文字や数字は、早く教えたほうがいいですか?
急がなくて大丈夫そうです。日本の研究では、ひらがなの読み書きの得点は家庭の経済状況とは関係がなく、早くから文字や計算を教わった子より、子どもの興味や発達に合わせた保育を受けた子のほうが、読み書きや語彙の得点が高かったと報告されています。
Q6. 保育園に通い始めても続ける意味はありますか?
わが家は9月に仕事に復帰して保育園が始まり、家で遊ぶ時間は短くなりましたが、来年度も続けるつもりです。届いた読み物は、いまも夜の読み聞かせの時間に使っています。
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lino
2024年9月生まれの男の子を育てているlinoです。こどもちゃれんじ ぷちは、息子が1歳7ヶ月だった2026年4月から、知育プラスと読み聞かせプラスをつけて使っています。届いた読み物は、夜の読み聞かせに息子が自分で選んで持ってきます。
まとめ|こどもちゃれんじは、親子の時間のきっかけが毎月届く教材
- ベネッセが掲げる目的は、考える力・やってみる心・ことば・感性を育てること。「頭が良くなる」とはうたっていません
- 日本の研究で差が出ていたのは、教材より家での関わり方。学習系の塾でも語彙に差はなく、話しかけ方や絵本の時間で差が出ていました
- 期待していいのは、月齢に合うおもちゃと絵本が毎月届くこと。わが家は届いたものをほぼ全部使い、読み物は夜の読み聞かせに息子が自分で持ってきます
- 親として助かっているのは、月に数千円で、自分で選んで買ってこなくていいこと
「意味ない」と感じるかどうかは、何を期待して始めるかで変わります。わが家は、毎月届いた絵本を息子が持ってきて、一緒に読む。それで十分だと思っています。
参考資料
・ベネッセ「こどもちゃれんじ ぷち」公式ページ(2026年10月確認)
・内田伸子「早期教育の効果と弊害」日本教育心理学会第61回総会 準備委員会企画シンポジウム「早期教育の光と影」(2019)
・内田伸子「学力格差は幼児期から始まるか?――経済格差を超える要因の検討――」教育社会学研究 第100集(2017)
・Healey A, Mendelsohn A, et al. Selecting Appropriate Toys for Young Children in the Digital Era. Pediatrics. 2019;143(1):e20183348

