手押し車を買うとき、ひとつだけ心配だったことがあります。歩けるようになったら、すぐ使わなくなるんじゃないかということでした。1万3千円ほどするので、数ヶ月で終わるならもったいないなと。
実際にうちが買ったのは、息子が生後11ヶ月のときです。まだ歩けませんでした。そして2歳になって走り回っている今も、たまに引っぱり出してきて押しています。
この記事では、エデュテのベビーファーストウォーカーを11ヶ月から2歳まで使った記録をまとめました。遊び方が3回変わっていて、その変わり方に「長く使えた理由」が隠されているのでぜひ参考にしてみてください。
「手押し車は1歳3ヶ月で卒業」と言われるのは、なぜか
手押し車について調べると、卒業の目安は1歳3ヶ月ごろ、短い期間しか使わないもの、と書かれていることが多いです。買う前に読むと、けっこう気持ちがしぼみます。
この「1歳3ヶ月」がどこから来ているのか気になって、こども家庭庁の乳幼児身体発育調査(令和5年)を見てみました。ひとり歩きができる子の割合が、月齢ごとに出ています。
| 月齢 | ひとり歩きができる子の割合 |
|---|---|
| 1歳0〜1ヶ月 | 47.9% |
| 1歳1〜2ヶ月 | 55.3% |
| 1歳2〜3ヶ月 | 83.0% |
| 1歳3〜4ヶ月 | 88.4% |
| 1歳4〜5ヶ月 | 96.9% |
1歳3ヶ月は、おそらくこの9割近くの子が歩けるようになる月齢からきていると思われます。
つまりあの目安は、手押し車を「歩くための道具」として見たときの寿命です。歩けるようになったら、歩く練習の道具はいらなくなる。理屈としてはそのとおりだと思います。
ただ、手押し車と呼ばれているものの中には、前面にたくさんの仕掛けがついたタイプがあります。うちが買ったのはこちらでした。押す以外にやることがあるので、歩けるようになっても終わりませんでした。
同じ「手押し車」という名前で並んでいますが、押すだけのものと、仕掛けがついているものは、使える期間が変わってきます。1歳3ヶ月という目安が当てはまるのは前者のほうです。
エデュテ ベビーファーストウォーカーは、こんなおもちゃです

木製の手押し車で、前面に9種類の仕掛けがついています。押して歩く前から、座って仕掛けで遊べるつくりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | ベビーファーストウォーカー(エデュテ) |
| 対象年齢 | 12ヶ月〜 |
| 高さ | 約50cm(ハンドル部分) |
| 重さ | 3.0kg |
| 素材 | 天然木・MDF・ビーチ材・PETG樹脂・綿・帆布 |
| 仕掛け | 歯車/ギロ/そろばん/ミラー/ドア/迷路/時計/スライダー/イラスト合わせ の9種類 |
| 価格 | 13,200円(送料無料・2026年9月時点) |
| 特典 | 名入れ無料・1年保証・ラッピング無料(公式直営店) |
| わが家での期間 | 2025年8月〜(生後11ヶ月で購入・2歳のいまも) |
買ったきっかけは、たまたま寄った道の駅のベビーコーナーに置いてあったことでした。息子が前と横の仕掛けをさわって楽しそうにしていたので、家に帰ってから楽天で注文しました。そのときはまだ歩けなかったので、歩く練習のためではなく、遊んでいたから買ってみました。
遊び方は、1年で3回変わりました
先に全体の流れを置いておきます。うちの場合はこう変わりました。
| 時期 | どう遊んでいたか |
|---|---|
| 生後11ヶ月〜(歩く前) | 床に座って、前面の仕掛けをさわる。歯車・動物の絵合わせ・扉がお気に入り |
| 歩けるようになってから | ハンドルを持って押して歩く。ここでやっと「手押し車」になった |
| 2歳のいま | 「手押し車」としても遊びながら、買ったころは動かせなかった迷路とスライダーでも遊ぶように。 |
歩く前:買った日から遊んでいました

届いたころは、まだひとりで歩けませんでした。本体につかまって立って、前面の仕掛けをさわっています。ハンドルのほうには興味がありません。
よく回していたのは、一番上のくるくる回る歯車と、左下の動物の絵が回って合わさるところでした。あとは扉のように開く仕掛けも好きで、開けたり閉めたりしていました。
この時期があったので、買ってから歩けるようになるまでの数ヶ月が空白になりませんでした。押すだけの手押し車だったら、歩き出すまで置いておくことになっていたと思います。
歩けるようになってから:やっと押し始めました

歩けるようになってから、ハンドルを持って押して遊ぶようになりました。一度始めると足が止まらなくて、部屋の中をぐるぐる回っています。
本体が3.0kgあって、押してもすーっと逃げていかないので、そこは安心して見ていられました。タイヤにはゴムが巻いてあって、音が気になったことはありません。気になったのは床より壁のほうで、まだ上手に曲がれないころは、そのまま壁まで行ってぶつかってました。
2歳のいま:押しながら、当時できなかった仕掛けでも遊んでいます

9つの仕掛けのうち、買った当時はどうしても動かせないものが2つありました。左中央の迷路(点線の溝にそって丸いつまみを動かす)と、側面のスライダー(緑のつまみを持ち上げると、Z字の溝をジグザグに落ちていく)です。指先の動きが追いつかなくて、さわっても動きませんでした。
それが1年たって、どちらも遊べるようになりました。つまんで、持ち上げて、落とす。動かなかったものが動くようになっているのを見ると、この1年で指先がこんなに変わったんだなと思います。
押して歩く遊びも、たまに引っぱり出してきて続けています。そこに、買ったころは動かせなかった迷路とスライダーが加わりました。1歳3ヶ月では終わらなかった理由は、ここにありました。その子ができることが増えていくたびに、遊ぶ場所が本体の中で移っていきます。
9つの仕掛け、うちで人気だったもの・難しかったもの

| 仕掛け | どんなもの | うちの場合 |
|---|---|---|
| 歯車 | 中央のオレンジ・赤・ピンクの3枚が連動して回る | ◎ 11ヶ月から回していた |
| イラスト合わせ | 動物の絵を回して合わせる | ◎ 11ヶ月から。いちばん長く遊んでいる |
| ドア | 扉のように開け閉めできる | ◎ 開けたり閉めたりが楽しかったよう |
| ギロ | 木のギザギザ板をこすって音を出す | ○ 音が鳴るのがおもしろい |
| そろばん | 下の青いバーにカラフルな玉 | ○ 玉を寄せて遊ぶ |
| 迷路 | 点線の溝にそってつまみを動かす | △→◎ 買った当時は動かせず、2歳でできるように |
| スライダー | つまみを持ち上げるとZ字に落ちる | △→◎ 同上。成長がいちばん分かる仕掛け |
| ミラー | 鏡 | — |
| 時計 | 針を回せる | — |
最初からできる仕掛けと、しばらくできない仕掛けが混ざっているのが、このおもちゃのいいところだと思っています。全部できたら終わりなので、できないものが残っているうちは、まだ先があります。
手押し車を選ぶとき、仕掛けの数は多いほうがよく見えます。ただ、うちで実際に効いたのは数そのものではなく、その時点でできるものと、まだできないものが両方入っていたことでした。11ヶ月の手でも回せる歯車があったから買った日から遊べて、指先が育たないと動かないスライダーがあったから、2歳になっても遊べています。
手押し車を使うと、早く歩けるようになりますか
ここは正確に書いておきます。うちの場合、これのおかげで歩けるようになったとは思っていません。
もしかしたら要因のひとつではあったかもしれません。ただ、そばで見ていた感じでは、そこまでの影響はなさそうでした。押して歩き始めたのは、ひとりで歩けるようになったあとです。歩けるようになったから押せた、という順番でした。
歩き出す時期は、こども家庭庁の調査でも1歳0ヶ月で47.9%、1歳4ヶ月で96.9%と幅があります。同じ月齢でも半年近い開きがあるので、おもちゃで前倒しするものではないのだと思います。
なので、このおもちゃを選ぶ理由は「早く歩かせるため」ではありません。歩く前から歩いたあとまで、同じ1台で遊べることのほうです。
気になるところ
1年以上使って、困ったことは出ていません。壊れたところもありません。強いて挙げるなら、この2つです。
ひとつは価格です。13,200円は、手押し車としては安いほうではありません。うちは1年以上使っているので1ヶ月あたり千円くらいになりましたが、これは結果論です。買う時点では分かりません。
もうひとつは、いまは毎日は使っていないことです。2歳になって、遊びの中心はほかのおもちゃに移りました。たまに引っぱり出してくる、くらいの頻度です。それでも、その日に遊んでいた部屋に置いたままになっていて、目に入れば手が伸びる位置にはいます。
名入れは無料でできるのですが、うちはしませんでした。つけてもよかったかなと思うのは、1歳の誕生日プレゼントとして贈る場合です。同じものを持っている子がいても、名前が入っていると特別なものになります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 手押し車は何ヶ月から使えますか?
この商品の対象年齢は12ヶ月からです。うちは生後11ヶ月で買いましたが、そのころは押して歩くのではなく、座って仕掛けをさわって遊んでいました。押して歩くようになったのは、ひとりで歩けるようになってからです。
Q2. 手押し車はいつまで使えますか?
一般的な目安として1歳3ヶ月ごろと書かれていることが多いです。これは歩けるようになる月齢とほぼ重なります。ただし仕掛けがついているタイプは、そのあとも遊べます。うちは2歳になったいまも遊んでいて、買った当時はできなかった仕掛けが最近できるようになりました。
Q3. 手押し車を使うと、早く歩けるようになりますか?
うちの場合は、これのおかげで歩けるようになったという感じではありませんでした。押して歩き始めたのは、ひとりで歩けるようになったあとです。歩き出す時期には半年ほどの個人差があるので、おもちゃで早める前提では考えないほうがいいと思います。
Q4. フローリングで音や傷は気になりませんか?
タイヤにゴムが巻いてあるタイプなので、うちでは音が気になったことはありません。床の傷も、1年以上使って気になっていないです。それより気にしていたのは壁のほうでした。押し始めたばかりのころは曲がるのが上手ではないので、そのまま壁まで行きます。本体が3.0kgあって勢いよく滑っていかないぶん、見ていられる速さではありました。
Q5. 名入れはしたほうがいいですか?
公式直営店では無料でできます。うちは名入れをしていないので、なくても不便はありませんでした。贈り物にするなら入れておくと特別感が出ると思います。
Q6. 1歳の誕生日プレゼントに向いていますか?
対象が12ヶ月からなので、1歳の誕生日はちょうど入り口にあたります。まだ歩いていなくても仕掛けで遊べるので、渡してから使い始めるまでの間があきません。公式直営店では名入れとラッピングが無料で、1年保証もついています。
Q7. 兄弟がいる場合、下の子にも使えますか?
木製で壊れにくいので、状態が保てれば使い回せると思います。うちは1年以上使っていますが、いまのところ壊れたり外れたりした部分はありません。
Q8. 置き場所を取りませんか?
ハンドルまでの高さが約50cm、幅は34.5cmほどで、手押し車としては大きいほうではありません。うちは置き場所を決めていなくて、2階の遊び場にあることもあれば、1階で遊んだ日はリビングに置いたままのこともあります。3.0kgなので大人なら片手で持って移動できる重さです。折りたためるつくりではないので出しっぱなしにはなりますが、そのぶん目に入ったときに手が伸びます。1年以上たっても出番があるのは、そのおかげもあるかもしれません。
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lino
2024年9月生まれの男の子を育てているlinoです。この手押し車は、息子が生後11ヶ月だった2025年8月に買いました。歩く前に道の駅で見かけて、仕掛けで楽しそうに遊んでいたのがきっかけです。2歳になったいまも部屋に置いてあって、たまに押したり、当時は動かせなかった仕掛けをさわったりしています。手押し車は短い期間しか使わないと言われがちなので、1年以上たった家の記録として残しておきます。
まとめ
- 「手押し車は1歳3ヶ月で卒業」は、歩く道具として見たときの目安。9割近くの子が歩けるようになる月齢と重なっています
- 仕掛けがついているタイプは、そのあとも続きます。うちは生後11ヶ月で買って、2歳のいまも遊んでいます
- 遊び方は3回変わりました。座って仕掛け → 押して歩く → 押しながら、当時できなかった仕掛けでも遊ぶ
- 歩く練習としての効果は、うちでは実感できませんでした。押し始めたのは、ひとりで歩けるようになったあとです
- 選ぶ理由になるのは「早く歩けること」ではなく、歩く前から歩いたあとまで同じ1台で遊べることだと思います
13,200円を出す前にいちばん知りたかったのは、どれくらい使えるのかということでした。うちの答えは「11ヶ月から2歳まで、まだ続いている」です。これから買う方の材料になればうれしいです。
参考にした資料
こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」(2024年12月公表)/運動機能通過率

